Sinha T, Parish A, Lein Jr DH, Wylie E, Carver C, Brooks WS, Medical Science Educator 2024.
背景:
障害のある人が医療にかかるには、特別な調整やより包括的に見る視点が必要だが、医師はしばしばその人に合った医療提供に関する準備が出来ていない。今回、医学2年生対象の多角的に障害のある人への気づきを促すカリキュラムが実施された。これには、身体障害および知的障害、発達障害のある個人に対するエチケットや、患者中心の医療提供や多職種連携学習が含まれている。
目的:
混合法を用いて、学部学生に対して展開された障害啓発カリキュラムを評価すること。
方法:
評価は、コース評価と、障害のある人に対する態度と視点(APPD)スケール、および障害のある人に対する多次元態度スケール(MAS)を含む事前および事後調査、および学生のフォーカスグループを実施して行われた。
結果:
障害のある人に対する態度と視点:APPD (授業前 2.11 ± 0.43 VS 授業後 1.7 ± 0.39) と 障害のある人に対する多次元態度スケール:MAS (授業前 2.45 ± 0.43 VS授業後 2.25 ± 0.55) の両方の平均スコアは、数値が低いほど好意的な態度を示しており、カリキュラムが医学生の障害のある人に対する態度を改善したことを示していた (p < 0.05)。 フォーカスグループインタビューでは、教育、快適さのレベル、将来の実践への影響、障害の違いという4つの主要テーマが浮き彫りになった。
考察:
本カリキュラムは、医学生に効果的な障害教育を提供し、将来の医師が障害のある人や障害のある人に特有のニーズに対応できるように備えるための貴重な枠組みとなる可能性を秘めている。